hearingaid補聴器

補聴器と助成金

健康保険や生命保険では補聴器を支給されることはありません。 ただし、障害者総合支援法で決められている『補装具費支給制度』という制度があります。これは、聴覚の身体障害者手帳を持っている人が、補聴器を安く購入できる制度で、補聴器購入にかかる費用の一部を行政が負担してくれます。聴覚の身体障害者手帳をお持ちの方は、補聴器を購入する際に一度、お住まいの市町村の福祉課担当窓口にお問い合わせされることをおすすめします。

身体障害者手帳交付と障害者総合支援法対応補聴器給付申請の手順

身体障害者手帳交付と障害者総合支援法対応補聴器給付申請の手順についてご説明いたします。 ここでご紹介する内容は基本的な補聴器支給制度の流れであり、各市区町村により異なる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村「福祉課窓口」でご確認ください。

身体障害者手帳交付申請の流れ

  • 身体障害者手帳交付の相談

    各区市町村の役所内「○○福祉課」にて障害者手帳交付の相談をします。

  • 診断書・意見書の作成

    各区市町村にて等級基準を判定する「判定医」が決まっていますのでその病院で診断書・意見書を作成してもらいます。
    18才未満の場合は指定自立支援医療機関か保健所での意見照会で済みます。

  • 診断書・意見書の提出

    診断書・意見書を市町村の「○○福祉課」に提出して、判定と身体障害者手帳の交付を待ちます。(約一ヶ月位かかります)

  • 身体障害者手帳の交付

    身体障害者手帳が交付されると区市町村によって色々なサービス給付が受けられます。(例)交通機関の割引、障害者雇用などのサービス

聴覚障害等級 身体障害者福祉法抜粋

級別 現症
6級
  1. 両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40センチメートル以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
  2. 一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの
4級
  1. 両耳の聴力レベルが80デシベル以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
  2. 両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50パーセント以下のもの
3級 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの)
2級 両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上のもの(両耳全ろう)

障害者総合支援法対応補聴器給付申請の流れ

  • 補聴器支給の申請

    各区市町村の役所内「○○福祉課」にて補聴器支給の申請をします。 この時にどこの補聴器店で購入するか聞かれますので、事前にお店を選んでおいてください。

  • 補装具支給意見書の作成

    各区市町村にて決まっている「判定医」の病院で補聴器の補装具支給意見書を作成してもらいます。

  • 補装具支給意見書の提出

    意見書を市町村の「○○福祉課」に提出して、判定を待ちます。

  • 見積書の提出(支援法取扱販売店)

    指定した補聴器店が各区市町村「○○福祉課」からの要請により見積書を提出します。 指定した補聴器店から「○○福祉課」宛ての見積書が提出されます。

  • 支給券の到着

    約1~3週間位後に「補装具費支給券」がご本人と補聴器店に郵送されます。

  • 補聴器のお渡し

    補聴器店に行って補聴器を決定してください。

自己負担額は、原則1割負担となりますが、ご本人やご家族の所得によっては例外となる場合もあります。